親子で育てる「じぶん表現力」―毎日家庭で着実にできるトレーニングブック です。
親子で育てる「じぶん表現力」―毎日家庭で着実にできるトレーニングブック
この本の特徴は、日常の会話の中で、話したり考えをまとめたりという訓練をするコツを集めてあること。改まって「練習しよう!」というのではなく、親が普段の会話を少し意識することで、自然にコミュニケーションの技術が身につくように考えられています。
例えば子供が、
「ママ、ジュース!」
と言っても、ジュースを出してやりません。
「ジュースがどうしたの?」
ととぼける方法を提唱しています。子供は
「ジュースが飲みたい」
ということによって、正しい言葉使いがわかるようになるというものです。
また、
「塩とって」
ではなく、
「悪いけど、塩とって」
のように一言入れたり、人に言われたことを断るときにも、ただ断るのではなく
「ありがとう、でも今日は…」
と感謝を挟む、クッション言葉の使い方も書かれています。こうした一言は簡単ですが、コミュニケーションでは意外と重要。
一つ一つが簡単で、具体的。論理思考や決断、プレゼンテーションに関わる訓練も入っていて、能力開発にも役立ちそうです。
読みながら使える便利な本ですね。
ちょっと悔しいのは、この本を作成したのが、アメリカ帰りの親たちだということ。やはり日本は、コミュニケーションを技術として学ぶ方法では、海外に遅れているのかもしれません。
付記
高学年向けには、良い教育マンガがあります。
D・カーネギーの「人を動かす」をマンガにしたものです。詳しくは、小学生・中学生に読ませたい「まんがでわかるD・カーネギー」を。
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