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2012年11月4日日曜日

言うことを聞かない子供には、逆に叱る時間を減らしてみるといいらしい

 親のいうことを聞かない子供には、二つのパターンがあります。
 一つは「やりたい!」という衝動が抑えられないとき。といっても、これは健全な意志の現れですから、だんだんとルールが飲み込めてくると収まってきます。
 問題はもう一つの方。親にかまってもらうために、わざと言うことを聞かないときです。

 子供は、親にかまってもらうのが大好き。見ていてほしいし、話を聞いてほしい。できればくっついていたい。人間は社会的動物ですから、認められたり注目されたりすることが必要なのです。 

 親にかまって欲しいとき、もっとも確実にかまってもらえる方法の一つが「叱られること」なのです。どんなに親が忙しくても、大騒ぎしたり、ものを壊したりすれば、子供の方をみてくれます。
 親は叱っているつもりでも「もっとかまって欲しい」と感じている子どもにとっては、ご褒美をもらっているようなもの。悪いことをするほどかまってもらえるわけですから、いくら叱っても言うことを聞かない悪循環に陥ります。

 そこで、子育て理論の中には「悪い行動に注目しない」という方法を提唱するものがあります。
 子供が悪いことをしたときには、なるべく短時間で注意を与え、かまいすぎない。
 逆に、悪いことをしていないときにしっかり向き合い、なるべく褒める。

 子供にとっては悪いことをしても何も得することがありません。逆に、良い行動をしているときに親の関わりが得られるので、行動を改めやすいのです。
 叱られることによる自尊心の低下が起きにくく、いいところを認めてもらうことによって自信がつくのもいいところ。
 「子供が言うことを聞かないなあ」と思うときには、考えてみていい方法です。

 もちろん、叱る以外の関わり方が多いのが前提。なんでもないときに、たっぷりかまってやると、子供の心も安定して一石二鳥です。

・付記1
 無視と褒めることのバランスを使ったしつけの本があります。悪いところを指摘して叱るのではなく、良い点に注目、悪い点を意図的に無視することで子供を指導します。
 マンガ形式なのですぐ読めて、お勧めです。

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