やってられるかー! というところですね。
(それでも本格的教具を買いたい、という方のために、一応リンクをはっておきます。「モンテママのたからもの」 小学館のサイトでは、更に高い値段で出ていました)
相良敦子著「お母さんの敏感期」には、自作する教材について詳しく書かれています。でも、作るよりも安物を買ったり、あるものを使ったほうが簡単。
そんなわけで、我が家でつかっていた教具代わりの道具をご紹介します。
・コップ重ね
まともに買ったのは、これだけだったかもしれません。大きさの違う10個のカップがセットになっています。順番に大きさの違うカップが十個あるので、ピンクタワーや、差し込み円柱のような数学的な概念が入っていると考えることも出来ます。もちろん、ままごと遊びにつかったりすることもできます。(記事の下に写真)
・貯金箱
指先でつまんで入れる、お仕事用。隙間にものを入れるのは楽しいようで、よく頑張っていました。ただ、硬貨の金属臭が手につくので、あとで手洗いが必要です。飲み込み事故にも注意。
・洗濯バサミ
100円ショップで購入。指先の訓練に。ものを挟んだり、組み合わせて「人」とか「ワニ」とか作ってました。
・ひも
結び方に興味をもった、ごく短期間だけ使いました。細いものは、結んだ後にほどくのが大変なので、太いものを。ウチではケーキのリボンを40センチ位に切ったものを使ってました。
・色シール
直径一センチくらいの、たくさんの色が入った丸いシールです。
文房具店や、100円ショップで売っています。動物やキャラクターの形をしたシールよりも応用範囲が広く、並べて貼って飾りにしたり、絵を描いたりしていました。
・ハサミと広告紙
ウチでは、一番集中したのがこれでした。2歳くらいから7歳の今に至るまで、ハサミを手にしない日はありません。最初は紙の周囲に切込みを入れるところから始まって、フリンジのように切り込みまくったり、バラバラにしたりしていました。狙ったところを切れるようになるのはかなり時間がたってから。
モンテッソーリの本では、細く切ったり点線を入れたりして難易度をあげてゆく方法が書かれていましたが、そこまではやりませんでした。
なんでも手当たり次第に切ろうとするので、ハサミを持っている間は目が離せません。
・セロハンテープ
セロテープ。何はなくてもセロテープ。これほど、子供を喜ばせるオモチャはありません!
並べて貼ったり、紙をくっつけたり、長さを変えて貼り付けたり。もう少し大きくなると、自分でどんどんオモチャを作ってゆくようにもなります。
もちろん本当のモンテッソーリ教具には、数学的な概念や、感覚を育てる工夫が施されていますから、その方がいいのは間違いありません。しかし、道具を揃えないとモンテッソーリ教育はできない、と考えたらもったいないです。
モンテッソーリの概念に従えば、必要なのは手を発達させることと、自分で選んだものにとことん集中する体験です。家でも、出来ることはたくさんあります。