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2012年8月20日月曜日

娘一歳半、むやみに階段を上がる


 3歳までは、身体の使い方の基本を学ぶ時期だと言われています。立つ、歩く、手を使ってつかむなど。
 講談社+α新書の「子供の潜在能力を101%引き出すモンテッソーリ教育」では、歩くことの次に、登ることの敏感期が来る、としていました。登ることを通して、全身のバランス感や筋肉の使い方を覚えようとする、本能の現れだそうです。

階段を上がる敏感期


 うちでも、歩きの安定した一歳半ごろ、やたらに階段を上りたがる時期がありました。
 もちろん、しょっちゅう落っこちます。最初のころなどは2、3歩ごとに落ちて泣いていましたが(もちろん後ろについていて、頭を打たないように受け止めてました)、上ることはやめません。普段は柵をつけておいて(下にあるような、突っ張り式の柵)、親がついていられる時に好きなだけ上らせました。

 特に熱中したのは、デパートの階段です。
 地下一階から七階屋上まで、柵につかまりながら一歩ずつ上ります。食料品のフロアも、おもちゃ売り場の階も全く興味なし。ただひたすらに登ることに集中します。
 屋上まで到達すると急にぼんやりするので、地下一階まで連れて戻ってやると、はりきって再スタート。最高記録は、二回半。時間があれば、もっと上ったかも。

 大人はどこかに行くために上ります。しかし子供は、上ることそのものに意味を見いだしているようです。
 同じことを繰り返しているように見えても、少しずつ行動は発展しています。最初は左足から上って右足を引き上げるだけだったのが、だんだん両足を交互に使えるようになる。そしてやがては、柵から手を離して上る。その過程で脳が、全身の神経が発達していくのでしょう。
 大人でも、何かに上達してゆく時には楽しいもの。敏感期の子供も、そうした楽しみを味わっているのかなと思います。

 子供の敏感期につきあうのは、面倒と言えば面倒です。しかし一心不乱に頑張り続ける子供を見ていると、だんだん頼もしく、うれしく思えてくるのも事実。
 ニコニコばかりが子供の魅力ではないなあ、と思えてきます。



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