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2014年11月12日水曜日

泥・水・練消し・ダイラタンシー流体

 「ダイラタンシー」をご存知ですか? テレビの科学番組などで、有名になりました。
 片栗粉に適量の水を加えると、ドロっとした状態になります。これを手で掴むと硬くなり、丸めて団子にしたりできます。ところが、手を広げた瞬間にまたドロっと流れてしまう。
 このように、「圧力がかかった時には固く、圧力がかかっていない時には液体化して流れる」状態のものを、ダイラタンシー流体というそうです。テレビでは「でんじろう先生」が、その上を歩くという実験をやってました。

 先日、子供のリクエストで片栗粉のダイラタンシー流体を作りました。確かに、ぎゅっと握ると団子になり、手を広げるとダラっと流れます。指先で混ぜるときも、ゆっくりだと軽く動くのに、早くすると急に固くなり、砕けて飛びます。不思議な感触。

 作った流体を子供に渡して、べつの用事をしていました。子供は飽きること無く、片栗粉をかき回しています。一時間…二時間…。時々、片栗粉が乾いたと言って水を足しに来る以外は、遊び続けています。
 夕食の時間になって「明日も遊ぶから残しといて」と言って終わりました。もちろん次の日もその調子。

 何が面白いのかと聞くと、感触が面白いといいます。水の量で触った感じが変わるのも楽しいとか。言われてみれば、普段から消しゴムのかすを練ってみたり、新聞紙の紙粘土を作ることにこだわったりと、手の感触に関わることが好きです。

 手先の感覚、操作は、敏感期の子供に重要である、というのが、モンテッソーリ教育の理論です。考えてみれば、昔から子どもといえば泥遊び、水遊びが好きなもの。そういう微妙な感触との関わりは、子供時代を通じて必要なのかもしれません。

 そんなわけで、ダイラタンシー流体を作ってみたい方のために、作り方を紹介しているサイトにリンクを。

ダイラタンシー流体の作り方