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2013年12月12日木曜日

布団に掃除機をかけると…

 娘の鼻炎が長引くので、調べてもらったらダニアレルギーとのこと。そんなわけで、毎日布団に掃除機をかけることになりました。
 掃除機の先にすべりを良くするアタッチメントを付けて、最強の風力で裏表吸い込みます。このとき、ゆっくりかけるほうがダニが吸い込まれるというので、片面に一分くらいはかけます。

 そうやって掃除機をかけた布団をしまおうとして持ち上げたら、
「あれ、なんか軽い…」
 いつもより軽く持ち上がるのです。こうなってくると面白いので、翌日は掃除機をかける前に布団を抱えて体重計に。掃除機をかけたあと、もう一度抱えて体重計に乗ると、なんと0.4キログラムも少ない数字が!
 1目盛り0.2キロのデジタル式の体重計なので、端数を差し引いても0.2キログラム以上は軽くなった計算です。

 布団から吸い込んでいるホコリがそんなに重いわけがないので、おそらくは水分が減った分、軽くなったのだと思います。人間は寝ている間にコップ一杯分の汗をかくといいますから。しかし、わずか二分間で!

 考えてみれば、掃除機が一分間に吸い込む空気の量は、かなりのものです。それが布団の繊維の間を通り抜けてくるのですから、水分をもっていってもおかしくないわけです。
 それにしても、わずか二分でこれだけ水分が飛ぶのなら、下手な布団乾燥機よりも効率がいいのでは? と思わされました。



2013年12月9日月曜日

我慢できる子を育てるために大事なこと②

 少し前に、同じ題名で親が約束を守ることの重要性を書きました。
我慢できる子を育てるために大事なこと
 あれはあれで大事なことなのですが、肝心のモンテッソーリ的な考え方を書くのを忘れていました。

 モンテッソーリの人間観では、およそあらゆる問題の原因が、
「敏感期に正常な発達ができなかったことによる」
 と考えられています。我慢出来るかできないかも、すべて正常化の問題。したがって、我慢できる子に育てるためには
「敏感期、自分で選んだことに継続的に取り組み、満足して終わらせる体験の繰り返しが必要」
 としているのです。

 「やりたいことをさせていれば、我慢ができるようになる? そんなバカな?」と考える方がいるかもしれません。しかし、それなりに根拠のある話ではあるのです。

 モンテッソーリ教育で重視されているのは、自分で選んだ、手を使う作業に集中することです。
 作業に集中する時、前頭前野は脳の他の部分を抑制し、目的のために従わせます。これは本能的な脳の欲求を抑制する訓練になるでしょう。

 また、手を使う作業には試行錯誤が欠かせません。眼窩前頭野という部位は、行動と結果を比較して、より適切な行動を取れるように調整する働きをしています。またこの部位は、我慢や抑制の時にも重要な働きをしていることがわかっています。
 試行錯誤を繰り返すことにより訓練されて、我慢や集中ができるようになる可能性があるのです。

 つまり脳科学的にいえば、手を使っての作業は、欲望を抑え、目的に集中する訓練として最適だということができるでしょう。
 こうしたことを、観察から導き出していた、モンテッソーリの先進性は見事だと思います。