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2014年9月17日水曜日

三年習うより、三年師を探せ、という箴言

 なんであれ、子供の頃から習い事をさせれば、上達すると考えますよね。
 「一万時間の法則」で書いたように、能力は練習時間で決まることが多いので、それなりに根拠が有ります。
 ただ、それがいつもうまくいくわけではない…と、自分自身の体験から思います。

■習うことでかえって嫌いになることも

 私が幼稚園児の頃、習字を習いに行っていました。
 けっこう大きな習字教室だったのですが、先生がちょっとキツイ人。いつも怒られるか嫌味を言われるかだったので嫌になり、小学校二年生でやめてしまいました。ついでに習字も大嫌いになり、
 「字の形にこだわってるのは、心が歪んでるからだ」
 などと、負け惜しみを言っていたほど。

 兄と私がその教室に通ったのですが、二人とも字をきれいに書こうという意欲がないため、すっかり悪筆になってしまいました。
 弟だけは習字教室に行かなかったのですが、その弟が一番字がきれい、という逆転現象が起きてしまいました。

■好きこそものの上手なれ

 思うのですが、ある人にとって良い先生が、別の人にとっても良い先生とはかぎりません。とくに、初心者と上級者では必要な要素が違ってきます。

 上級者の場合は、先生がどれだけ高い技術を持っていて、見せることができるかが問題になります。
 一方、初心者の場合には、それほど高い技術は必要ありません。基本をきっちり教えることができれば、初心者の先生としての技術は十分です。
 むしろ、技術よりも重要なのは、習い事を好きにさせられるかどうかでしょう。

 昔から「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますね。好きなものに対しては、やれと言われなくても自ら努力して、伸びていくもの。
 だからこそ、初心者の指導をする先生は、子供の興味を引き出し、好きにさせることが最優先になります。粗暴だったり、感情の安定が悪い先生はもってのほか。退屈な教え方をする先生も避けたいものです。

 子供に習い事をさせるなら、ただ先生任せにしていてはいけません。
 先生がどんなふうに指導するかを見て、必要なら先生を変えるくらいの覚悟必要です。
 お金と時間を使って嫌いにさせるほど、ムダなことはありませんから。

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