公園などで、親子連れに出会うことがあります。まだ一歳そこそこの、ようやく歩けるようになった子供が、お母さんと遊んでいました。両手を前につきだして、倒れそうで倒れない、一歳時独特の歩き方。ああ、あんな頃もあったなあ、としみじみ思い出します。
つい先日生まれたばかりだと思っていた子供が、もう八歳。時間のすぎるのは早いと実感しますね。そして時間は、過ぎてしまったら戻りません。
■永遠の謎、プリキュアショー
ようやく文字が書けるようになったころなので、5歳くらいだったでしょうか。娘が、ピンク色の小さな紙を持ってきました。書いてあったのは
「プリキュアがくる! プリキュア ステージショー」
なんと、招待券でした。
娘はプリキュアのテレビは怖がって見ないのですが、衣装は大好き。このころ、ピンク色の紙を使って服をつくるのが彼女のブームでした。ステッキも持って、すっかりその気です。
歌うのか、踊るのか。バカ親としては、実に楽しみです。ところが、時間が遅すぎました。どんなに遅くても9時には寝かせるつもりが、すでに9時5分前。
「わかった、ショーは見たいけど、明日にしような」
家族にチケットを配り終えた娘は、素直に寝に行きました。
次の日。
「ステージショーは?」
と聞いたのですが、
「え?」
みたいな顔をされました。どうやらもう、興味がなくなってしまった様子。むなしく残る手元のチケット。その後、彼女がステージショーを行うことはありませんでした。
二度とは戻らない時間。こんなことが起こるのも、子育てです。可愛い姿は、むりしてでも見なくてはならないと実感した事件でした。
それにしても、どんなステージショーになるはずだったんでしょう。永遠の謎です。
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