とはいえ、社会に生きる人間としては、子供に正直であることを教えなければなりません。
■叱りすぎると嘘つきになる
子供が嘘をつくのは、自分を守るためだと言われています。例えば何か、親に叱られることをした時、叱られないために嘘をつきます。
ということは、自分を守らなければならない状況が増えるほど、嘘をつく必要も増えるということ。 子育てに叱ることは不可欠ですが、叱りすぎると、嘘つきになる可能性が高いのです。
何か失敗した時。親に正直に話して、めちゃくちゃに叱られるとしたらどうでしょう。子供にはまだ、信用の重要性はわかりませんから、
「本当のことを話したって、何もいいことがないじゃないか」
と、本当のことを言わなくなってしまいます。
子供が「このくらいは叱られても仕方ない」と納得できる程度の叱られ方であれば、本当のことを言いやすくなります。その基準は難しい物がありますが…(ウチでは、マンガやゲームで約束を破った時には「数日間の使用停止」というペナルティをよく使います。これはわりと納得できるようです)。
■私と娘の嘘
今から考えれば恥ずかしい話ですが、私の子供時代は、かなりの嘘つきでした。
親はかなり厳しく叱る方で(今だったら何回か通報されているかもというレベル)、小さい頃から嘘をつくのが当たり前に。
自分の子供を育てるにあたっては、なるべく叱り過ぎないよう、親業の「わたしメッセージ」なども使いながら、気をつけました。そのかいあってか、嘘をつく回数はあまり多くないようです。
先日、子供が先生に提出したノートを見ました。学校行事のことを報告した内容だったのですが、その内容。
「○○のとき、みんな騒いでいた(わたしも)」
「玄関に、みんな靴を脱ぎ散らかしてあった(わたしも)」
悪い行動のところに、いちいち、(わたしも)と付け加えています。
正直は正直だけど、褒めにくい正直さ…。
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