前回に引き続き、娘のブラックなネタです。
二歳頃、宅急便ごっこをして遊んでいました。
「おにもつー」
といって持ってきた箱には小さなぬいぐるみがたくさん。
「はい、荷物ありがとう。何?」
と尋ねると、ぬいぐるみの一つを抱き上げて頬ずりし、
「ちっちゃいあかちゃん」
といいました。うわー、赤ちゃん宅配とはシュールだなーと思っていると、娘は急に台所に走っていき、おたまを持ってきました。それで箱の「ちっちゃい赤ちゃん」たちをかき回し、一つすくい上げて
「肉だんご」
…どこの悪魔だ。
このブラックままごとでは、箱と本物のおたまを使ってました。実はいとこのお下がりの「ままごとセット」もありましたが、何かが気に入らないらしく、いつも箱を使ってみたり本物の鍋を持ってきたり。とうとう一回も、ままごとセットでままごとはしませんでした。
そういえば、プリキュアシリーズの変身ステッキをほしがったことがあります(テレビは戦闘シーンを怖がって観ないのですが、格好はマネしてみたいらしい)。しかし誕生日に買ったステッキはやっぱり使わず、ラップの芯に飾りをつけたステッキを自作してました。バージョンアップしながら、7、8本は作ったはず。
六歳まで育てて思うのですが、売っているおもちゃは、たいていすぐに飽きてしまって、遊びません。逆に喜んで遊ぶのは、ゴミ寸前の不要品ばかり。
段ボール箱。トイレットペーパーの芯、空き箱、色紙。それからセロハンテープとハサミ。
モンテッソーリ教育と並んで有名な教育理論に、シュタイナー教育があります。自由への教育。芸術と結びついた教育。表現する言葉はいろいろありますが、独特の人間観に基づいた教育の体系です。
このシュタイナー教育では、形の完成したおもちゃを与えません。布で作った顔も描いていない人形や、木の切れ端にサンドペーパーをかけただけの不定形な積み木を与えるそうです。完成品は想像力を刺激する余地がない、というのがその理由。
納得させられるものがありますね。
もしかすると買ったおもちゃでは想像力が刺激されないので、飽きてしまうのかもしれない。
ということで、想像力を刺激するために、あえておもちゃは買わないという選択肢もあり。買わなくていいんですよ、うんうん。
財布にも優しいし。
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