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2012年10月1日月曜日

「我慢」という言葉は誤用だったんですよ


 前回、我慢について書きましたがそれについてのトリビアを1つ。 

 我慢の「我」は、「われ」。「慢」という字は
①心がゆるんでしまりがない
②速度や進行がだらだらと遅い
③他を見くびっておごる(YAHOO辞書)

 悪い意味しかありません。耐えるという意味もありません。
 したがって、字の意味通りで言えば「ワガママ」と変わらない意味になってしまいます。
 これが昔から疑問だったのですが、最近謎が解けました。教えてくれたのは下のホームページ。

浄土真宗西法寺「仏教の言葉」

 元々は仏教用語だったんですね。意味はやっぱり「おごり高ぶる」。仏教的には「我」はよくないとされるので、自慢以上に悪い意味だそうです。それが「我が強い」→「意志が強い」→「耐える」という意味の変遷を経て、今の意味になったのです。

 先日「にやける」という言葉について76.5%の人が誤用しているというニュースがありましたが(「なよなよしている」が本来の意味。「にやにや笑い」が誤用)昔から誤用があったんだと思えば、感慨深いものがありますね。


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