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2012年10月9日火曜日

子どもに叱り方をダメ出しされました

 娘は本が好きで、絵本でもマンガでも手あたり次第に読みます。大人用の本でも、絵やマンガが入っていれば読もうとします。愛読書は「究極超人あーる」(この題名を見てわかった人は、きっとアラフォーの男性)

 あまりにも本を読むことに引っかかるので、ものごとが進まないこともしばしば。そこで先日、妻が娘を叱ったそうです。
 すると娘が
「その叱り方はダメ。これ読んで勉強して」
 と言って、「子供の心のコーチング 実践編」(菅原裕子)という本を差し出したとのこと。幼稚園児のくせに…。
「ちょっとイラッときた」とは妻の弁。


 「子どもの心のコーチング 実践編」は、マンガ入りの子育て本です。
 著者は人を育てる技術、コーチングの専門家で、「自ら問題解決できる子を育てる」方法を書いています。対象は主に小学生以上の子どもを持つ親。
 メインになるのは2つ。子どもの問題と親の問題を分けること。子どもに自分で考えさせ、結果の責任をとらせることです。

 例えば、朝起きてこない子どもに対しては「起きるのも遅刻するのも、本来は子どもの問題で、親の問題ではない」と考えます。
 親は「子どもが遅刻したら恥ずかしい」と、起こしてしまいがち。そうすると子どもは、遅刻をせずにすむので、遅刻という苦い結果を体験することが出来ません。ひいては正しいルールを学ぶチャンスを失ってしまいます。

 そこで、子どもに責任を返し、「これからは起こさないから、自分で起きよう。そのために何か必要な物はある?」と問いかけます。目覚ましが必要だと言ったら買ってやる。その上で、本当に起こさないことを徹底します。
 遅刻して恥をかいたら、その結果を子ども自身が体験して学ぶでしょう。それによって自分で考え、実行する事ができるようになるというのです。

 この方法の便利なところは、子どもが自分で学んでくれることです。
 子どもにルールを教えようとするときには、つい叱って、せかして、指示を飛ばしまくったりするもの。しかし親が代わりに考えてしまうと、子どもに責任感が育ちません。
 必要な行動と、それをしないことによる結果を教えるのが親の役目。あとは体験を通して、叱らなくても自分で学んでくれます。

 わが家の例。3歳くらいのころ、癇癪を起こして親を叩くことがありました。そういうとき、「叩くな」という代わりに「叩かれたら嫌だ」と伝えました。それでも叩こうとしたら「叩かれるのは嫌だからあっちに行く」と子どもを置き去りにして去ることにしていました。もちろん、追いかけてきてもかまってやらない。
 叩かれるのは嫌だということ、叩くと人が離れてゆくという結果を体験することで、すぐに叩く癖はなくなりました。親としても、叱るよりずっと気楽でした。

 ちなみに「子どもの心のコーチング 実践編」の他に、マンガの入っていない「子どもの心のコーチング」が有ります。内容はほとんど変わらないので、どちらを読まれても良いと思います。


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