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2012年8月16日木曜日

娘11ヶ月、ひたすら洗濯物をつかむ


 敏感期を定義すると
「生物の幼少期、ある能力を獲得するために、環境中の特定の要素に対して感受性が特別に敏感になってくる一定期間」 (「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」相良敦子)
 だそうです。大雑把に言えば「そのときの成長に必要な課題に集中する時期」といっていいでしょう。
 前々回に書いた「秩序感の敏感期」のほか、「言葉の敏感期」「感覚の敏感期」など、様々あります。

 敏感期には集中力と感受性、そして強い意思が表れます。

手を使う敏感期の子供


 娘が一歳になる前、まだようやくつかまり立ちが始まった頃。
 洗濯物を入れるカゴにつかまっていた彼女が、洗濯物を引っ張り出し始めました。つかんでは引っ張りだして、外にポイ。またつかんでは引っ張りだして、ポイ。

 一歳前後、つかんだりはなしたりすることの敏感期がくる、というのは本で読んでいました。そこで、おもしろ半分で、出した洗濯物をカゴに戻してみました。
 娘が右から引っ張り出す。私が左からカゴに戻す。
 娘が引っ張り出す。私が戻す。
 引っ張り出す。戻す。
 出す、戻す。

 休憩なし。声一つ出さず、親の顔を見もしません。突っ立ったまま、ひたすら洗濯物をつかみだし続けます。ようやく疲れて座り込み、親の顔を見上げたときには、30分以上もたっていました。
 立つことも出来ない子どもが、あまりにも長時間集中できることに驚いたものです。

 次の日からは靴下の引き出しを開けておくことにしました(洗濯物を散らかされるのは困るので)。それから何日か、飽きることなく引っ張りだしていましたね。


 敏感期は、いわば本能ですから止むに止まれぬエネルギーを持っています。止めるよりも生かしてやりたいもの。
 子供が何かを始めたら「もしかして敏感期かも」と考えてみてください。そして、安全なように、片づけやすいように環境を整えて、見守ってやってください。



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