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2012年8月14日火曜日

モンテッソーリ教育の、かなり大ざっぱな説明


 モンテッソーリ教育の創始者は、イタリアの女医マリア・モンテッソーリです。
 もともと障害児の教育に取り組んでいたモンテッソーリは、1907年、今で言う保育園を任されます。そこで発見したのは、一定の条件を満たすことで、子供が能力的にも人格的にも大きく変化・成長してゆく姿でした。
 彼女はその事実をもとに、変化にはどのような法則があるのか、どのような環境が、働きかけが必要なのかと研究しました。それがモンテッソーリ教育と言われる一連の方法です。

 モンテッソーリ教育を特徴づけるのは、独特の子供観です。それをざっくり表現すると、以下のようになるでしょう。


・子供は自ら学び、成長する存在である

子供は大人から一方的に教えられるだけの存在ではありません。主体的に、周囲の環境に働きかけて学ぶ存在です。


・ひとりひとりが「成長のプログラム」を持っている

環境があれば、なんでも取り込むかというと、そうでもありません。赤ちゃんの発達が
首がすわる → 寝返り → 這い這い
 と、順番に起こるように、発達には生まれ持った順序、「プログラム」があるのです。

・必要なときに必要な学びを行うと、子供の良さが出てくる(正常化)

乱暴だったり集中力がなかったりという問題は、成長のプログラムをきちんと踏めなかったためだ、とモンテッソーリは考えました。
そこで、成長のプログラムをきちんと踏めるよう援助できれば、問題行動を治すことも出来ると考えます。

 モンテッソーリ教育は、こうした子供観をもとに「子どもが自ら学ぶことを援助する」ことを目的にしています。
 その適切な援助に必要なのが、前回も書いた「敏感期」の知識。敏感期の活用こそが、モンテッソーリ教育の最大の特徴です。 

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