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2014年6月10日火曜日

東大合格者の親が「勉強しろ!」と言わなかったワケ③

 引き続き、マズローの欲求五段階説の話です。

 家庭で社会的欲求が満たされていないと、学力が伸びないと考えられる、もう一つのワケ。それは、まわりに影響されやすくなるということです。  社会的欲求も、人間にとっての自然な欲求ですから、家庭で満たされない場合は、どこかで満たされなければなりません。
多くの学生では家庭か、学校の二択。両方でバランスよく居場所を確保するのが望ましいのですが、家庭で居場所を見つけられなければ、どうしても学校の比重が高くなります。  仲の良い友だちができて、同じ価値観を共有し、楽しく過ごせる場所が出来ていれば、最高です。しかし、そんなケースばかりではないですよね。  社会的欲求は「受け入れられたい」という欲求なので、コミュニティに同化しようとします。まわりがファッションに興味があればファッションに、バイクに興味があれば、バイクに。
 たとえイヤであっても、そこに適応しないと、居場所がなくなってしまう。そんな状況では無理をして合わせるしかありません(LINEをやめたいけどやめられない「LINE疲れ」というのも、そういうことかな?)。  もっと悪い状況、たとえば「万引きしてこいよ!」とか「パシリになれ!」などの不当なことを要求された時でも、そこにしか居場所がないと思えば、
「イヤだ!」
 ということができません。

 だからこそ、家庭が安定した居場所であることが必要なのです。  確実な居場所があることで、子供は自由になれます。自由に友達を選び、自由に目標を決めて頑張ることが出来る。
 東大合格者たちの親が、わかってやっていたのかはわかりませんが、家庭が「ニコニコ」だったのには、心理学的な根拠があったのです。

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