子供が生まれた時、これだけはやるまいと決めたことが3つありました。
「怒鳴らない、叩かない、侮辱しない」
叩くことは論外としても、怒鳴ることや侮辱することが、良い方法だとは思えなかったからです。
親としては大声で怒鳴ったり、罵ったりすると、子供をきちんと指導しているような充実感があります。しかし、子供の行動を望ましい方向に修正できているでしょうか?
最初のうちこそ、親の剣幕に驚いて、言うことを聞くでしょう。しかし、すぐに慣れてしまいます。
「親の小言と敵の矢は、頭を下げてやり過ごせ」
という言葉があるように、親が激高しているときほど子供は冷静になり、ただ聞き流しているものです。
怒鳴らず、怒らず指導する方法はいろいろあると思いますが、一つの例として、ウチで使っている方法を紹介します。
例えば我が家では、子供が
「水」
と言っても、水を出しません。
「水をください、って言って」
と訂正が入ります。それでも言わない時は、
「水をください、って言わないと汲みません。言うのが嫌なら、自分で汲んで」
と宣言します。
子供を叱ることはありません。しかし宣言した通り、言うまでは汲みません。
子供が親の話を聞かないで、自分の話だけしようとするときも、
「こちらの話を最後まで聞かないと、返事をしません」
と、宣言します。怒らず、ただ宣言した通りに振る舞うだけ。
これは交換条件ではありません。
物事をストップさせて、必要な行動をとった時にだけ解除する、停止・解除条件です。決まった行動(鍵)でしか解除できないところから、我が家では「鍵穴方式」と言っています。
「怒鳴らない、叩かない、侮辱しない」
叩くことは論外としても、怒鳴ることや侮辱することが、良い方法だとは思えなかったからです。
親としては大声で怒鳴ったり、罵ったりすると、子供をきちんと指導しているような充実感があります。しかし、子供の行動を望ましい方向に修正できているでしょうか?
最初のうちこそ、親の剣幕に驚いて、言うことを聞くでしょう。しかし、すぐに慣れてしまいます。
「親の小言と敵の矢は、頭を下げてやり過ごせ」
という言葉があるように、親が激高しているときほど子供は冷静になり、ただ聞き流しているものです。
怒鳴らず、怒らず指導する方法はいろいろあると思いますが、一つの例として、ウチで使っている方法を紹介します。
例えば我が家では、子供が
「水」
と言っても、水を出しません。
「水をください、って言って」
と訂正が入ります。それでも言わない時は、
「水をください、って言わないと汲みません。言うのが嫌なら、自分で汲んで」
と宣言します。
子供を叱ることはありません。しかし宣言した通り、言うまでは汲みません。
子供が親の話を聞かないで、自分の話だけしようとするときも、
「こちらの話を最後まで聞かないと、返事をしません」
と、宣言します。怒らず、ただ宣言した通りに振る舞うだけ。
これは交換条件ではありません。
物事をストップさせて、必要な行動をとった時にだけ解除する、停止・解除条件です。決まった行動(鍵)でしか解除できないところから、我が家では「鍵穴方式」と言っています。
鍵穴方式の長所は、子供に選択の余地があること。親の話に納得できなければ、従わなくてもいいのです。そのかわり、自分で水を汲んだり、話を聞いてもらうことを諦めなくてはなりませんが。
もっとも、それほど難しい解除条件を出すことはないので、たいていはすぐに納得します。それが何度か繰り返されると、最初から正しい言葉を使うようになり、やがて習慣になって言う必要もなくなります。 「やってのける 意志力を使わずに自分を動かす」(ハイディ・グラント・ハルバーソン著 大和書房)という本にあったのですが、人間のやる気は、選択権の有無に関係しているそうです。何かを自分で選ぶと、やる気が増えるのです。 子供に指示をする場合にも、選択権を持たせることで、反感が減るように感じますね。
この方法は、礼儀や話し方など、ルール的なことを教えるのに便利です。
その一方、 ・時間の余裕がない時 ・最初から選択の余地がない場合(暴力はダメ、など) ・うっかりミス(意図的に修正できないので) には使えません。
使える条件は限られますが、一度試してみてはいかがでしょうか?
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