親の意見と子供の意見が対立した時の方法です。例えば、
・親はお菓子を買いたくないが、子供は買いたい時。
・親は買い物に行きたいが、子供は遊園地に行きたい時。
意見の対立が、そのまま勝負になることがあります。
親が「買わない」「買い物」と決めてしまって、子供の意見が通らないのは「親の勝ち」。逆に「買う」「遊園地」と、子供の意見が通るのが「子供の勝ち」。 前回の話ではありませんが、こんなふうにどちらかが勝って、どちらかが負けるという状況は、親子関係にとって、決して良いものではありません。
親が勝ち続けるのは、親の強権で子供の気持ちを抑圧し続けることになるので、よくありませんよね。
子供が勝ち続けるのも、何でも思い通りになるというワガママ体験をさせることになって、やっぱりよくありません。
一番良くないのが、脈絡なく、ある時は勝ってある時は負けるというやり方。どんな時に勝って、どんな時に負けるのかわからない子供は、一貫した自己主張の方法を身につけることが出来ないのです。
そこで親業が提案しているのは「勝負なし法」という方法。勝ったり負けたりするのではなく、お互いにいくつも案を出し合い、両方が納得の行く方法を探そうとする方法です。
この方法には、いくつものメリットがあります。
まず、両方が納得する方法を探すので、お互いに不満が残りません。
親子でのルールづくりにも有効です。人間は一方的に決められたルールには従わないものです。しかし自分も一緒になって作ったルールは守ろうとするものなので、子供がルールを守る可能性が高くなります。
そして最後にもう一つ、この「両方が納得する話し合い」の方法は、社会に出てから役立ちます。従うのでも、従わせるのでもない結論を出すことによって、良い人間関係を築くことが出来るのです。
こうした、双方が利益を得る関係は「win-winの関係」とも呼ばれており、ビジネスで成功するには不可欠のものとされています。
具体的な「勝負なし法」の方法は次回に。
具体的な「勝負なし法」の方法は次回に。
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